「怠ける権利」
今週のお題「買ってよかった2021」
2021ではなく、2022に入って買ったものだけど、早速よかったので。
文喫さんの本の福袋。よかったです。
福袋に入っていた3冊(怠ける権利、ドブロクをつくろう、パラレルワールド御土産帳)の中から早速読みました。
「怠ける権利」ポール・ラファルグ著 田淵晋也訳 平凡社
1880年に発表されたエッセイで、その時代背景が反映された内容になっているもの、だとは思うのだけれども、その時代背景をなんとなくしかわかっていないので、本当に理解できているのかは怪しいところ。。
労働者が、働きたがる→資本家は仕事を与えなければならない→みんなを長時間働かせるためには低賃金に→労働者は働いても自分たちが作ったものを使わない→外に市場を求める必要がある
労働者が働きすぎなのが悪い、というような卵が先か、にわとりが先か、
これは、本気で言っているのか、皮肉で言っているのか
なんだか、頭の中が行ったり来たり、思考がぐるぐると回るような内容でした。
論理展開についても、私の理解は正確じゃないかも。
本を読むうえでは、その時代背景や、作者の思想を知ることが、内容の正確な理解につながるということを改めて考えさせられました。
にしても、労働者が働きたがるから、労働者の貧困問題が起きてるという話は、今の時代においても新しい切り口で面白い。
たしかに、私の職場でも、仕事をする人に仕事が集まりがち、仕事をしないひとには仕事をまわさない、まわせない風潮があるかも。
そう考えると、仕事をしないことで、自分の時間ができて、いい方向にいくかも、と極端かもしれないけど、仕事に一生懸命すぎるのも考えものかもとふと思いました。
良いか悪いか、正解か間違いかはおいておいても、自分の持っている考え方がそれって本当?と立ち止まるのって大切なこと。
自分では絶対に選ばないような本に出会えるのは、この福袋のいいところだと思います。
選書代も含めた金額にはなっているけど、その価値はあると思う。